透析患者さんのひな祭り行事食
2024.03.02
3月3日のひな祭りは、女の子の幸せと健やかな成長を願ってお祝いする日です。
旧暦で3月3日は桃の花が咲く季節にあたるため「桃の節句」ともよばれています。
昭島腎クリニック栄養科チームも「ひなまつり行事食」を患者様
に提供しましたので紹介します。
今回はひな祭りのちらし寿司とみずみずしい春野菜が出回る季節に
ふさわしいほのかなえぐみのある菜の花、たけのこ、こごみなど春野菜を天ぷらにしてみました。
***春メニュ-***
★ちらし寿司
*材料*
海老、にんじん、生しいたけ、かんぴょう、錦糸卵、でんぶ、糸三つ葉
★春の天婦羅
*材料*
新玉ねぎと桜エビのかき揚げ、こごみ、たけのこ、菜の花、アスパラ
★鯛の蕪蒸し
*材料*
あま鯛 かぶ
★三食羊羹
エネルギ- 690kcal 水分 399.8g 蛋白質 24.1g カリウム 690mg
リン 312mg 食塩 1.8g
昭島腎クリニックは「美味しい透析食」を患者さんに提供することを心がけ、
日々努力をしております。
透析患者さんは「エネルギー」「蛋白質」「食塩」「カリウム」「水分」「リン」「カルシウム」
など7項目の制限があります。
この制限がある透析食を透析患者さんに物足りなさを感じさせずに美味しいと思って
食べていただけるよう、また「食べる楽しみ」を感じていただけるように心を込めた
丁寧な透析食作りを行っております。
まずは美味しい透析食を患者さんに食べていただくこと、そして、透析患者さんを元気にすること、
昭島腎クリニックの透析食の原点はここにあると考えます。
どんなに立派な透析食でも、患者さんに食べていただかなければ、治療食としての役割を果たすことはできません。
昭島腎クリニックでは常日頃から、管理栄養士、栄養士,調理師がメニュ-の研究、調理の工夫、
食材の選択、改善について研究し、さらに、美味しい透析食を提供する努力を継続して
行っています。
「医食同源」という、4000年の歴史をもつ中国に伝わる古くからの言葉がありますが
「薬食同源」ともいわれており、不老長寿の道を深く突きつめたところに生まれた言葉だそうです。
その意味は病気を治すのも食事をするのも生命を養い健康を保つためでその本質は同じだと言う事
(広辞苑より)と辞書に記載がありました。
医も食も源は同じ。
薬は健康を保つうえで毎日の食べものと同じく大切でありおいしく食べることは薬を飲むのと
同様に心身をすこやかにしてくれるということを教えているのだそうです。
(明治製菓~医食同源より)
昭島腎クリニックも「医食同源」の考えに基づき今後も「美味しい透析食」の追求を継続し、
元気な透析患者さんが沢山増えることを心から願い努力して参ります。
2124年3月2日 昭島腎クリニック 栄養科チーム